1998年4月号(第28号)

 

心 新 た に

        所 長  辻   英 彦

当事務所は、去る平成7年に事務所開設100周年を迎えることができました。

初代・半治郎が代書人を開業してからの年数ではありますが、
この間、地域の人々の財産の保全に微力なりともお手伝いできたのではないかと
自負いたしております。

6月には、事務所開設100周年を記録いたしました
「(仮称)辻司法事務所一世紀の歩み」を発刊し、
広く皆さまに配布させていただこうと考えており、現在その編集作業を行っております。

これには、民法・商法をはじめとして、
不動産登記法などの改正の経緯も織り込んでありますので、
必要に応じて繙いていただくこともあろうかと考えております。

今月からは、リハビリの効果によりまして、
ごく短い時間ではありますが、事務所に出ることもかない、
今まで以上に充実した執務生活を送っております。

長い間に亘り、皆さまにご迷惑をおかけしておりましたが、
ようやく元の体制に近づきつつあります。

今後とも皆さまの良き相談相手として事務所運営に当たる所存でございますので、
より一層のご愛顧をお願い申し上げます。

ところで、昨今の経済の低迷により、
登記事件数は相当に減少しているのが実状ですが、
にもかかわらず、登記処理に要する日数は一向に改善されているようには思えません。

全国的に登記事務のコンピュータ化が推進される中、
本県においてもようやく平成10年度に草津出張所がコンピュータ化され、
引き続き、本局登記部門と八日市出張所もコンピュータ化されることとなりました。

コンピュータ化されると、現在の閲覧制度に代わり、
「登記事項要約書」が交付されることになりますが、
これは登記簿を確認する意味では有効ですが、
登記申請に関して事前に調査をする場合には、
現在の登記簿謄本に代わって交付される「登記事項証明書」でないと、
不十分であると言わざるを得ず、
皆さまに若干の負担増をおかけせざるを得なくなります。

彦根支局がコンピュータ化されるのはもう少し先ではありますが、
その際には前述のようになりますので、予めご了承賜りたいと存じます。

いずれにいたしましても、
今後ともより一層精進いたしますので、宜しくお願い申し上げます。