平成12年7月号 (第37号)



土地家屋調査士制度50周年


所 長  辻   英 彦

滋賀県土地家屋調査士会では、去る5月28日に、大津市の琵琶湖ホテルにおいて、
制度制定50周年記念式典を挙行いたしました。

昭和25年に土地家屋調査士制度が制定されて以来、五十年にわたって、
不動産の表示に関する登記の専門家として、着実にその実績を積み重ね、
今日に至ったものであります。

当日は、滋賀県土地家屋調査士会の総務部長をいたしております
当事務所副所長の司会により式典が行われました。

式典に先立ち、「滋賀県土地家屋調査士会50年の歩み」と題したスライドが上映されました。

約20分間のスライドは、パソコンを利用した上映で、
参加された会員はもとより、大津地方法務局の関係者・衆参両議院議員をはじめとするご来賓にも
一目で分かる制度と組織の移り変わりを分かっていただけるものに仕上がっていたと思います。

思い出すこととしては、制度が始まった頃には、
現在の測量技術とは比較にならない程度のものであり、現在の進んだ測量機器をはじめ、
制度的にも国民のサイドに立った「筆界確認書」への移行など、
着実に国民に目を向けた存在へと代わってきていることを読みとることができました。

式典では、昭和30年の滋賀県土地家屋調査士会発足以来の会員8名に対しまして、
永年在籍会員特別感謝状を会長から頂戴することができました。

思い返せば、以来45年の長きに亘って
微力ながら土地家屋の表示に関する登記に関わってきたのかと、感じ入るところがございました。

いよいよ国民の財産に対する関心には高まりを感じております。

自分の財産を自分で管理し、そのためのお手伝いをさせていただいているという使命を
再び心に銘じた一日でした。

これからも、ますます健康に留意しつつ、日々の業務に励みたいと考えております。

 なお、より一層のサービス向上のため、8ページのとおり職員を増強させていただきました。

特に、浅野君につきましては、既に土地家屋調査士試験に合格しておりますが、
一層の業務経験を積むために受け入れたものであります。

皆様方からのご叱責を糧にして業務に励んでくれるものと期待しておりますので、
何とぞよろしくお願い申し上げます。